鳳凰三山  2011 11 04

鳳凰三山日帰り  地蔵岳 標高2,764m  観音岳 標高2,840m  薬師岳 標高 2,780m 
標高差約1,690m 累計標高差約2,000m 歩行距離約14.3㎞
  yahoo地図  コースmap

青木鉱泉(6:33)⇒南精進滝(7:43~7:53)⇒鳳凰の滝分岐(8:11)⇒白糸の滝(8:45~8:52)⇒
五色の滝
(9:10~9:15)⇒鳳凰小屋(9:50~9:55)⇒地蔵岳 オベリスク(10::30~10:45)⇒赤抜沢ノ頭
(11:40~11:45)
)⇒観音岳(12:00~12:20)御座石(12:42)⇒車道(13:56)⇒青木鉱泉(14:25)

 (歩行時間6時間50分:全所要時間7時間57分)  am6:33~pm14:25 ※標準コースタイムは11時間30分です

歩行時間は単行動なので調子や気分によって違いますので参考にはなりません
鳳凰山は南アルプス北部の以下の三つの山の総称である。一般的には鳳凰三山とも呼ばれ、最高峰が観音岳で、地蔵岳と薬師岳の3山をさす。また、地蔵岳の西の高嶺(2,779m)は地蔵岳より高く、三角点もある。茶色っぽい山肌の多い南アルプスの中で、甲斐駒ヶ岳とともに例外的に花崗岩の白い山肌となっている。また、南アルプスの中では比較的高山植物の乏しい山である点も、甲斐駒ヶ岳と共通している。地蔵岳の山頂部は地蔵岳オベリスクと呼ばれる巨大な尖塔があり、非常に特徴的である。
中央高速の双葉サービスエリアで車中泊をしてからのスタートです。早朝4時半に起床予定でしたが、気がつくと5時半を回っていました。慌てて支度をして、青木鉱泉へと向かいます。韮崎ICを下りてから左折して、トンネルを越えて20号を右折。信号機のある桐沢橋を渡り、右折します。クランク状に進み、突き当たりを左折してすぐに青木鉱泉の小さい標識がある原山神社の所を右折。採石場付近は一旦未舗装になりますが、後は道なりに「鳳凰三山」「青木鉱泉」の標識を探しながら進んで行きます。最後の500mくらいは工事中の未舗装道でした。予定より1時間遅れの6時20分に到着でしたので、少し焦りながら歩き始めました。
     
 デジブックで編集しました。(注!再生するとBGMが流れます)
青木鉱泉の駐車場は数ヶ所に別れていて宿泊者は上段で無料、一般は下段2ヶ所で1日750円です。青木鉱泉で駐車券を買ってから車に戻り、フロントガラスの内側に見えるように置いて下さいと指示されました。青木鉱泉の前には、水場とWCがあります。※日帰り入浴は1,000円です。駐車場でコース等の説明をしてくれたトレイルランナーのお兄さんは8時間で周回だそうです。私は、明るいうちに青木鉱泉に帰着するのが目標ですが・・・。
青木鉱泉の庭からドンドコ沢の登山道に入り、少し進んで行くと工事標識案内の左岸の河原に沿って直進します。さらに進むと迂回路になり、案内板に従って歩きます。大きな砂防堰堤下を渡ってから登山道に入り、川沿いコースを歩きます。最初から百名山らしからぬ山道へと入って行きます。

沢を横切ると、どんどん沢から離れて急登になります。間違って山沿いコースに入ってしまったのかと不安になり、分岐まで一旦戻ることにしました。山小屋泊の単独ハイカーが登って来て、「このコースしか道は無かったですよ」と言っていたので、どうやら間違ってはいないようでした。もう一度、急登のジグザクを登って行きます。やがてロープの張られたトラバース道や、急な斜面に切られたすれ違い不可能な危険なトラバース道を進んで行きます。※後で聞いた話ですが、山沿いコースは廃道になったとか・・・?
やがて沢沿いにも朝陽が射して来ます。気温も上昇し暖かくなってきましたので、シャツを1枚脱いで水分補給です。時折、沢から心地良い風が吹き上げ、しばらく紅葉観賞を楽しみながら進んで行きます。

今度は標高を下げながら沢に向かって行きます。小さな滝の前を横切って行く途中、冷たい清流で顔を洗い、リフレッシュ!本日初めて下山して来たご夫婦とすれ違います。山頂からの景色は絶景が広がっていて素晴らしかったと言っていました。

南精進ヶ滝は、ベンチがある案内看板から沢側に進むと間もなく見えてきます。大岩を乗り越えると、迫力ある素晴らいし二段の南精進ヶ滝が、水しぶきをあげながら流れ落ちていく様子が見えます。先ほどから歩く度に、左の踵から激痛が走り、靴を脱いでみると見事に踵の皮膚が剥けていました。仕方なく万一の為の腰痛止め(鎮痛剤)を飲み、バンドエイドを二重に貼り応急処置です。
標高を上げて行くと、ダケカンバの樹林帯が目立つようになって来ました。大岩がゴロゴロとした河原を渡り、少し歩くと視界が開けた樹林帯の切れ間から、もの凄い勢いで黒い塊が20m位前を横切って、一瞬の間に去って行きました。しばし、無言で立止ります・・・ドキッ!とっさの出来事でしたのでカメラを向ける余裕は全くありませんでした。しばらくすると鳳凰の滝への分岐に出ますが、200m先でしたので、なんとな~く日帰り周回コースですので、寄らずにスルーする事にしました。※後に後悔!

白糸の滝に到着し、小腹が空いたのでゼリーとバナナで栄養補給です。山道から少し入るだけで眺められる白糸の滝は、先ほどの南精進ヶ滝に比べると迫力に欠ける感じでした。見上げると、満足そうな顔をしたおじさん二人が下がって来ました。天候も良く五色ノ滝は良かったと言ってました。白糸の滝を覗きこんだおじさん二人は・・・しばし無言の状態が続いていました。
ドンドコ沢は急登の連続ですが、次々と現れる滝を眺め、気分がリフレッシュ出来ます。いよいよドンドコ沢最後の滝が五色ノ滝です。登山道から少し下がった場所の行き止まりに展望ポイントがあります。急登で汗を掻いた顔や露出部分に冷たい自然のシャワーのようなしぶきが心地良く当たります。最終章の滝は、クライマックスに相応しく、落差50m位の一直線に流れ落ちる、一番大きな滝でした。

五色ノ滝を後にしてしばらくすると、勾配は緩やかになり、清流の沢に出ます。ワンパーティーが顔を洗ったり休憩をしていますので、私も顔を洗いリフレッシュです。沢沿いを登って行くと、やがて鳳凰小屋に到着します。標高2,400mに達していますが、森林限界を完全に越えていません。南アルプスの気候は比較的、温暖なのでしょうか?

沢山の人達が寛いでいました。楽しみにしていたビールを買って飲もうと思いきや、残念ながら売り切れだそうです。仕方なく皆さんより一足お先に地蔵ヶ岳へと向かい、食事とします。
鳳凰小屋からシラビソ樹林を過ぎると、地蔵岳のオベリスクの圧倒的な姿が目の前に見えてきます。しかしながら、白いザレの斜面は蟻地獄のようで歩き辛く、不用意に登ろうとすると勝手にムーンウォークになってしまうので、踏み跡の多そうな箇所を選び、脹脛を引っ張りながらジグザグに登って行きます。唯一、過酷な場所でした。

オベリスクの基部へ到着です。一瞬岩場に挑戦と思いましたが、踵が痛いのであっさり断念しました。

甲斐駒ヶ岳を背にして、白砂が広がる宴ノ河原には、子授け地蔵尊が何体も安置されています。標高2,764mに並んだ地蔵尊と国内第二位の標高を誇る北岳を始めとした南アルプスとの景観は、天国に一番近い絶妙なコンビネーションで実に素晴らしい!

予定より早めのam10:30に到着しました。贅沢にも地蔵ヶ岳は貸切で、オベリスクを目の前にして昼食です。お湯を沸かしラーメンと思いましたが、魚肉ソーセージとちくわをバーナーで炙り、おにぎりを美味しく頂きます。
赤抜沢ノ頭は若者(学生)で賑やかっていました。岩峰の天辺に登ると視界は良好です。目の前は、今から向かう鳳凰三山の最高峰の観音岳、振り返れば地蔵ヶ岳のオベリスクと左には八ヶ岳も見えます。
岩峰の頂からは白峰三山の(北岳,・間の岳,・農鳥岳)や仙丈ケ岳も良く見えるようになりました。11月の南アルプスですが、白く染まっていないのでまだまだ晩秋の山歩きを楽しめそうです。

観音岳までは一旦標高を下げて登り返します。鞍部まで下り登り返すと、駐車場で一緒だった私の逆回りでスタートしたトレイルランナーのお兄さんとすれ違います。「早いですね!」と少し驚きながら言って頂きました。そして軽快に走り去って行きます。赤抜沢ノ頭と観音岳付近の白い砂地の稜線場の中間に、分岐があります。地蔵ヶ岳を経由しないで直接、鳳凰小屋からも来られます。
急登区間で若い仲良しカップルとすれ違います。広々とした白砂の鞍部を通り、観音岳までは登りが続きます。ここが、ひと汗流せる最後の地点となります。
 
観音岳に到着です。三角点は、山頂表示のさらに上にあります。岩場の最上部へ登ると、夜叉神方面から来た短髪のお兄さんが美味しそうに柿の種を食べていました。素晴らしい眺望が広がる山頂の大岩の上で、2時間近くまったりと満喫しているそうです。

花崗岩が積み重なった山頂からは、稜線越しに歩いて来た赤抜沢ノ頭と地蔵ヶ岳が見事です。後方には甲斐駒ヶ岳がピラミッド状な迫力で聳え立っています。赤抜沢ノ頭から眺めたより、なお一層、白峰三山が目の前に迫って来る感じです。薬師岳へ移動しようとすると、夜叉神方面から来た短髪のお兄さんに柿の種を、左手のひらいっぱい頂きます。口一杯に頬張った瞬間、無性にビールを飲みたくなりました。
富士山が雲の中から見えて来ました。薬師岳までは緩やかですので、ハイキング気分で到着します。貸切?と一瞬思いましたが、岩影に先行者が3名いました。山頂からも白峰三山の景色が抜群です。
薬師岳にもオベリスクpartⅡみたいな岩峰があります。頂は広場みたいです。腰を掛け、コンビニで買った最後のパンをかじって、下山前の休憩です。

先ほど、観音岳の手前で休憩をしていた、とっても愛想の良いおねーさんが到着です。驚くことに鳳凰三山は単独で3回目のベテランさんでした。1人で山歩きが趣味とか。偶然にも、私と同じさいたまの方でした。ちなみに朝5時からスタートして、全ての滝に周り、満喫してきそうです。私は鳳凰の滝をスルーして来ましたので、おねんさんが笑いながら、「もう1度、ドンドコ沢経由で下山したらどうでしょう?」と言っていました・・・(笑い) ※写真は掲載許可を頂いています。
後は樹林帯で眺望の無い中道を下山するだけですが、なんと標高差1,700mもあります。下りでは擦り剥けた踵が靴に当たらないので、一気に下がる事にしました。滑りやすい危険な箇所は注意を払って下がりますが、樹林帯の足場が良い山道は、得意のチャッチャカ歩きで下がって行きます。
樹林帯の中にドカン!と一際目を引く巨石「御座石」が、存在感をアピールしています。良く見ると瑞牆山で目にした転倒防止の必殺、枝の突っかい棒!が掛かっていました。青木鉱泉まで下り2時間45分、薬師岳まで1時間30分の標識があります。
 
さらに標高を下げると、うっそうとした樹林帯を抜け熊笹道になります。木々の隙間から地蔵ヶ岳(オベリスク)が見え隠れします。(写真はアップ撮影です)単独おじさんが地図を片手に持って、汗を流してへばりながら登って来ました。薬師小屋へ4時頃までに到着したい、と言ってましたが・・・? 時計を見ると午後1時15分過ぎですので、「頑張って下さい」としか言いようがありませんでした。
 
オフロードタイプのオートバイの排気音が聞こえてきますので、林道に近付いて来たのが実感できます。どんどん標高を下げて行くと、眼下にオンボロ小屋が見えて来ました。
林道分岐手前にもまた廃墟小屋があり、大昭和山林部と書かれていました。ガラスの無い窓枠から中をフラッシュ撮影すると、ご覧の通りです。山小屋跡かと思いましたが、違ったみたいです。※私は廃墟マニアでも無く、ごくごく一般的ですが、好奇心旺盛の為、様子を見に行きました。
林道との合流地点に到着します。随所に青木鉱泉と書かれた案内板があるので、迷うことはまず無さそうです。やがてS時カーブした林道の左側に、青木鉱泉近道の案内板があります。赤いペイントを追って沢を渡って行きます。
出発時の予定より1時間30分早い、午後2時25分に長閑な青木鉱泉に到着しました。バスの待合所で水を頂き、駐車場へ向かいます。日帰りの周回コースをシンガリに近いポジションからスタートしましたが、駐車場はまだ満車状態でした。
R20号までの帰りの林道は西陽が射し、独特の風景を映し出してくれます。途中にあった「ゆ~ぷるにらさき」で汗を流しますが、擦り向けた踵が痛いのでシャワーだけ浴びて、入浴は断念しました。来る時は雁坂トンネン経由で来ましたが、思いの他時間が掛かったので、帰りは佐久ICから高速に乗って、本庄ICへと向かいます。(1時間の短縮になりました)
おまけ
 鳳凰三山は南アルプス入門の山と言われていますが、
 日帰りで周回コースを歩くのは、重量級の手応えがありました。
 予定より1時間遅れの6時半からのスタートは、皆さんと比べ随分遅い時間
 でした。途中で追いついた人達は、明るくなる前から登りだしたと言ってました。
 少し焦り気味で歩き出したので、
 早いペースがいつの間にかリズムになってしまい、そのまま周回した感じでした。
 要所に滝や三山の頂き等、見所満載で、
 常に小休憩をしたので、疲労感は思ったよりもありませんでした。
 脹脛が痛くなる弱点を持っているので、
 オベリスク直下のザレ場急登斜面は、必要以上に引っ張られて、辛かったです。
反省
 修理に入っていた固めの登山靴を、慣らし歩きをしないでハイスペック登山でつかったので踵の
 皮膚がもちませんでした。完治するまでハードな山歩きは、しばらく我慢です。

 天候 : 晴れ
全く当てにならない疲労度 ★★★☆☆
出会った人 35人位でした。 

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