二子山~子の権現

黒滝山  標高870m  南牧村 (九十九谷周回コース)
 行程 : 第一駐車場(11:33)⇒黒滝不動寺(11:46)⇒馬の背(12:00)⇒見晴台(12:18)⇒
観音岩(12:38~13:30)⇒幕岩(13:48)⇒分岐⇒(14:12)九十九谷展望場所(14:22)⇒
鷹の巣山(14:52)⇒上底瀬(15:20)⇒黒滝不動寺(16:00~16:30)⇒第一駐車場(16:35)
 (歩行時間 3時間40分  全所要時間 4時間27分)  am11:33~pm16:00   mapion地図  
黒滝山は西上州南牧村の奥山にある名所で、群馬百名山の一座です。黒滝山不動寺から、スリル満点の馬の背の岩稜を辿って展望台の岩峰へ。さらに観音岩の岩頭から大展望を楽しんだあとは、圧巻の九十九谷を眺め下底瀬へ。西上州山域を代表する必見のコースです。アカヤシオの開花時期と紅葉シーズンは賑わいます。
駐車にあったmap
3年振りに黒滝山へ。今回は嬉しい事に、アカヤシオ開花時期に間に合いましたので、以前と違った充実感を得られました。本日の天候は忙しく、駐車場に着いたとたん雨が降ってきます。雨がやむまで車で待機してからのスタートになりました。風が強く、途中で細かい雹が降って来たりしましたが、徐々に回復しました。※幕岩尾根のアカヤシオは見頃でした。
下仁田インターから南牧村方向へ。小沢で南牧川にかかる赤い橋を渡り右折し、塩沢で黒滝山不動寺の案内標示に従って左折、か細い車道の最奥が黒滝山不動寺です。黒滝不動寺駐車場は第一と第二駐車場があり、お寺に近い上の第一駐車場へ停めます。先客は1台だけでした。

不動寺軒先に登山口があります。丸太の階段が続き、少しすると平坦な道に出ますので左へ行きます。九十九谷・馬の背の標識があり、さらに左に進むと、緩やかな鉄の梯子にでます。

登り込むと黒滝山名物の馬の背です。左右が切れ落ちている細い岩の上で、片側には少し頼りない鎖が張ってあります。ここから先はハシゴや鎖で少し危険になりますので、高いところが苦手な人は、厄介な場所かもしれません。


岩に上がったり小さい梯子を渡ったりと、少し高度感はありますが、特に問題はありません。付近にはミツバツツジとアカヤシオが交互に咲いています。

鎖場を過ぎると、仕上げは直角に近いハシゴです。両サイド絶壁の景色を見ながらの登りになるので、少し緊張します。ハシゴを過ぎると急斜面の登りが続きますが、あとは危険な箇所はありません。


緩やかな尾根歩きになり、先には見晴台(御嶽神社)の岩場があります。岩の天辺は360度の展望があり、立っていると下に吸い込まれそうです。後続の富岡市からお越しのカップルが到着し、なんと!彼女はザックを置いて、駆けって見晴台頂上へ一瞬の間に登り、立っています。旦那はおっかなビックリでした。話をすると昨年、妙義の中間道でお会いしたカップルです。※カエルさんとクマさんの大きなぬいぐるみ付きのザックですので、すぐにわかりました。


一旦分岐まで戻って、観音岩・鷹ノ巣山・九十九谷方面へ、さらに分岐を観音岩方面に向かい、しばしで到着です。

山頂の大きな岩峰(観音岩)の上に立つと遮るものが無く、360度の展望が素晴らしいです。観音岩(五老峰)の上に観音像が祀られています。西上州の素晴らしい眺望を眺めながらゆっくり食事をし、食後に珈琲を頂きます。

すぐ近くに鹿岳・四ツ又の岩山群と妙義山。さらに榛名山や赤城山が見えます。アカヤシオの群生が見える東側の幕岩側上部に稲含山が見えます。早速、アカヤシオを見に行ってみようと思いますが・・・。

観音岩(五老峰) の下のあちらこちらに、沢山の観音像が祀られています。先を行くとロープが張られ、通行止みたいですが、自己責任で行ってみる事にします。

幕岩の尾根道には沢山のアカヤシオが咲いています。風が強くアカヤシオの写真を撮るのも容易ではありません。徐々に踏み跡が無くなります。
絶壁で痩せ尾根の心細い岩場を登ったり、枯れた小枝をかき分けて慎重に進んで行きます。
やがて道は無くなり、終点まできました。少し戻って、しっかり絡んだ赤松と岩峰を眺めます。ふと鹿岳を眺めると、だいぶ近づいたんだな~と、気付きます。(マウスを重ねると、観音岩から眺めた幕岩です)
遠目から見た幕岩は普通の山に見えますが、痩せ尾根の絶壁岩峰で危険な場所でした。眼下には南牧村、振り帰って観音岩を望みます。※下山後、住職さんの話によると男性が足を滑らせ、幕岩から滑落死したそうです。・・・ドッキ!(゚д゚lll)
分岐まで戻って九十九谷方面の尾根道をたどると、素晴らしい景色が眼下に見え始めます。ミツバツツジやアカヤシオが随所に咲いています。
徐々に露岩の道となり九十九谷の絶景ポイントに飛び出します。尾根直下から底瀬川の谷まで落ちる巨大な一枚岩に纏われて、芽吹きが始まった樹林帯と上底瀬の集落と山畑の景観に息を呑みます。「百聞は一見に如かず」の言葉を応用して『百の写真でも一見に如かず』。実際、見ないと表現出来ない大絶景でした。

九十九谷にもアカヤシオが沢山咲いています。風の途切れた瞬間を待ち、写真を撮ります。
一枚岩の上に立つ赤松が誇らしく見えます。先ほどから九十九谷の岩稜部脇を巻かないで、天辺を進んで行くと高度感があり、スリル満点です。
分岐を一登りすると、行き止まりになっている鷹ノ巣山頂上です。頂からは、下底瀬の集落や山並みの景色が開けます。

鷹ノ巣山からは、落ち葉に埋もれた急斜面を下がって行きます。沢では湧いた水が徐々に川になっていきます。
河原みたいな枯沢を横切り、最後はガードレールの上を歩いて行くと上底瀬の道路が見えてきます。
上底瀬集落は山間の静かな場所です。長閑な風景を見ながら、のんびり歩くのも楽しいものです。上底瀬不動の滝(小振りの滝)に立ち寄ったり、花々を眺めたりします。途中、美味しそうなアスパラがありました。
民家(納屋)手前に黒滝山登山口の標識があります。少し傾いた大きい納屋は合板で補強されていました。桃の花やスミレ、ふきのとうの花など見ながら歩きます。
底瀬川に架かる橋を渡り、高度を上げて行くとやがて舗装が切れます。右前方上に馬の背が見えてきます。程なくして黒滝不動寺に帰着します。
黒滝不動寺は奈良時代に行基が一宇を設け、自刻の不動明王像を安置したのが草創と言います。古くは荒船・妙義山系山岳信仰の拠点寺として栄えました。後に衰退しましたが江戸時代に潮音が再興し、黄檗宗黒滝派の本山として末寺200余を擁して隆盛しました。明治以降は荒廃したものの、境内には山門・不動堂・開山堂・鐘楼・天女窟・黒滝泉などがあり、霊山の趣を残しています。
不動寺では予約すれば宿坊で普茶料理を味わったり、宿泊や禅の修行もできるみたいです。気さくな住職と3年振りにお会いし、思いっきり鐘を撞きました。風にのって、稲含山まで鐘の音が聞こえるそうです。帰り際、住職さんよりハガキの投函を頼まれ、お礼に不動寺のポスターを頂きます。富岡よりお越しのカエルさんとクマさんも仲良く帰ります。

黒滝山コースに咲いていました。
帰りは夕方の妙義山さくらの里へ
午後5時30分少し前ですので、ゲートは既に閉まっています。車を置き歩いて駐車場へ向かいますが、日没には間に合いました。妙義山を背に45種5000本のサクラが咲き誇り、例年4月中旬から5月上旬まで華やかな春色が楽しめます。さくらの里越しに荒船山も見えます。
残り少ない時間を、沢山のさくらの花に癒され、清々しい気分で今日1日の黄昏時を過ごします。
 
帰りは近くの日帰り温泉「妙義ふれあいプラザもみじの湯」でゆっくり癒します。予想外に閑散としていて、貸切入浴が出来ました。
 おまけ 

 西上州には奇岩の乱立する山々が多く、黒滝山も例外ではありません。馬の背・見晴岩・観音岩
 ・幕岩・九十九谷・上底瀬・黒滝不動寺等、要所に見どころがあり、短時間で色々な体験が濃縮
 された素晴らしい、群馬百名山の一座です。

 後日、ネットを見ると、素晴らしい写真を毎回掲載されている「シゲさんののんびり山歩きさん」の
 足跡を、1日遅れで歩いた事に気付きました。


 天候 : 小雨のち曇り、時々晴れ、
 出会った人= 4名 富岡市の“カエルさん♂”と“クマさん♀” プラスα住職さん 集落のおじさん
 全く当てにならない疲労度:★☆☆☆☆


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