白峰三山 天空の稜線はお花の宝庫 2014.7.24-25


北岳
 
標高3,193m  中白根山 標高3,055m 間ノ岳 標高3,189m 西農鳥岳 標高3,051m 農鳥岳 標高3,026m
登り標高差約1,660m   下り標高差約2,371m   歩行距離約24.3km   yahoo地図   map

1日目:広河原(10:05)〜二俣(12:05〜12:35)〜北岳肩の小屋(14:51〜15:06)〜北岳(15:44〜15:10)〜北岳山荘着(16:38)
(歩行時5時間42分:全所要時間6時間33分)  am10:05〜pm16:38  (写真を撮りながら比較的のんびり歩き)  

2日目:北岳山荘発(4:13)〜中白根(4:47〜4:55)〜間ノ岳(5:44〜6:15)〜農鳥小屋(7:09〜7:21)〜西農鳥岳(8:06〜8:08)〜
農鳥岳(8:47〜9:10)〜大門沢下降点(9:44〜9:50)〜大門沢小屋(11:46〜12:15)〜登山口(14:45)〜奈良田駐車場(15:02)
(歩行時間9時間24分:全所要時間11時間15分)  am4:13〜pm15:02  (写真を撮りながら同行者と比較的のんびり歩き)  
日本の標高第2位の高峰北岳を踏み。第4位の間ノ岳、連なる農鳥岳は白峰三山と呼ばれ、この縦走時は南アルプス北部でも人気のコースだ。北岳をピストンついでに間ノ岳を踏む人も多いが、3.000メートル峰を越えていく縦走路を是非味わってもらいたい。最後の農鳥岳から見る北岳と間ノ岳はひときわ感概深いものになるだろう(ヤマケイJOYより)
2年振りの北岳訪問になり、偶然にも前回と同じく7月14日の北岳登頂になりました。前回は日帰りで左俣コースの八本歯のコル経由で雪渓を楽しみながらの行程でした。アプローチも前回は芦安より広河原でした(今回と比べると楽だった感じです)が、今現在、台風8号の影響で芦安へは土砂災害の為入れなく、広河原へは奈良田からしか入れません。と言う事で!一泊二日の白峰縦走コースなら、帰路のバスを気にしないで帰れるので、急遽予定を組みます。

   
 デジブックで編集しました。(注!再生するとBGMが流れます) 
 1日目  奈良田駐車場⇒広河原(バス)⇒北岳⇒北岳山荘泊
朝8時の時点で駐車場は7割程埋っていました。9時のバスに満車状態で乗車です。補助席の無いバスで私たちも含め2割程は立ったままですので、広河原に着く頃には早くも疲れてしまいました。乗務員?のおばさんは、前回芦安からの乗り合いバスの方と偶然にも同じ人でした。
 広河原のバスターミナルにて支度を整え10時にスタートです。ゲートを横切り歩き始めると、毎度の如くザックが重い!
 
広河原吊橋を良い感じで揺れながら渡ります。 広河原山荘前で登山届を提出です。 川沿いの樹林帯の中の登山道は、雪融け水が山道を横切っていますが、水量が少ないので特に問題はありません。随所に木橋や鉄の橋が架けられ、歩きやすく整備されています。
   タカネグンナイフウロ        カラマツソウ          シモツケソウ          クルマユリ
 
     ツマトリソウ         オトギリソウ         センジュガンピ          タカネニガナ
 遅い時間のスタートでしたので比較的静かな山道です。山小屋泊の方々と随所ですれ違うようになります。 やっぱり最初はバナナとゼリー♪
二俣分岐に到着です。おにぎりと唐揚げを頂き昼食休憩に入ります。前回は左俣雪渓歩きで、八本歯のコースでした。今回は北岳山荘泊なので、肩の小屋に咲いていると思われるキタダケソウを拝見すべく、右俣より登って行きます。
 
   ミヤマハナシノブ        タカネナデシコ         マルバダケブキ          サンリンソウ
    ハクサンフウロ         ミヤマキンバイ         ウサギギク           ワツメグサ
 ニホンジカ対策としての植生保護柵         コイワカガミの群生           ハクサンイチゲのお花畑
    ハクサンチドリ        ヨツバシオガマ          ミヤネシオガマ        オヤマノエンドウ
        地蔵岳           右俣を登り切って、小太郎分岐到着 !     上部の北岳肩の小屋方面はガス!
      振り返って!           北岳肩の小屋が見えて来ました。        水場まで往復30分の表示!
肩の小屋より山頂はガスで見えません! 2年前と同じく肩の小屋とテン場の間にあるお花畑に直行するとキタダケソウは健在で、まだ見頃でした。
 何故か30秒位、イワヒバリと一緒に歩きます。 振り返って肩の小屋、甲斐駒方面はやっぱりガスで見えません!
    チョウノスケソウ        タカネツメクサ     ミヤマキンバイ&ハハコヨモギ      オダマキ
 
予想通りガスで視界不良の北岳山頂ですが、まだ賑やかです。この子は相変わらず健在でしたが、誰かがふざけてパンを挟んだみたいです。
   まだ若者が登って来ます。   北岳山荘までの天空の稜線はガスが掛かって迫力満点!    八本歯のコルとの分岐です。
 
上記の写真は2年前訪問時の、北岳から間ノ岳へ伸びる3,000mの天空稜線の写真です。
 
吊尾根から北岳山荘〜間ノ岳へと伸びる稜線   ガスの中から北岳山荘が現れます。       綺麗な佇まいの山荘です。
 
昭和大学の北岳診療所です。 まだ到着する登山者も多くいましたが、遅いと一言注意を受けます。1Fの北岳の間は満員ですが、ひとり1枚の布団を確保です。遅着3人は廊下に布団3枚で! 17時から30分毎の入れ替え制で、18時より、美味しく夕食をビールと一緒に頂きます。再びわけ有りビール(@250)でカンパ〜イ〜! 消灯は20時ですが、多くの方はその前にバタンQ!そして恒例のイビキ大会が始まってしまいました。チャンピオンは入口付近で寝ていた若いね〜さん!耳栓をして、再度お休み〜♪
 2日目  北岳山荘⇒中白峰⇒間ノ岳⇒西農鳥岳⇒農鳥岳⇒奈良田駐車場
 
ヘッテンを点けて早朝4時過ぎにスタートです。 続々と間ノ岳へ向かう登山者が出発して行きます。 中白峰よりご来光を待ちます。
ガスがあがって、鳳凰三山右より陽が昇って来ました。 雲の動きも幻想的です。     甲斐駒ケ岳のアップ!
 
 朝陽を浴びて眩く映る北岳の右には八ヶ岳も見えて来ました。
 
   中白峰より間ノ岳へ向かいます。        ケルンより間ノ岳             筑波大学美術科の慰霊板
国内第4位の標高を誇る間ノ岳に到着です。北岳の左には甲斐駒ケ岳 。    間ノ岳からは南アルプス南部の眺望が一望です。
 
三等三角点と北岳です。間ノ岳で日本国内峰標高ベスト10を登頂となりました。朝食代わりに北岳山荘の弁当を美味しく頂きます。 中白根方面より、後続者が続々と登って来ます。仙丈ヶ岳も見えて来ました。

 
左から農鳥岳-西農鳥岳、塩見岳の後方には、千枚岳-悪沢岳-赤石岳-荒川前岳等のと南アルプス南部の山波です。振り返って間ノ岳山頂です。殆んどの方はピストンで北岳方面へと戻って行きます。
 標高をたっぷり下げてから西農鳥岳まで登り返します。西農鳥小屋が見えて来ました。途中の分岐を右に行くと塩見岳ともつながっています。
 
農鳥小屋より望む農鳥岳はダイナミックな山容です。農鳥小屋は噂通りの佇まいでした。管理人さんはあいにく?パトロール中で留守でした。
 振り返って農鳥小屋と大きい山容の間ノ岳です。後に 農鳥小屋泊の登山者数名とお会いしましたが、あえて感想は聞きませんでした。
 
西農鳥岳手前より振り返って間ノ岳、左は仙丈ヶ岳!北岳の右には、薄ら八ヶ岳         
 
        塩見岳が迫って見えて来ました。                悪沢岳-赤石岳-荒川前岳のアップ!
           西農鳥岳へ                   西農鳥岳手前斜面のオヤマノエンドウ主体のお花畑  
 
 西農鳥岳より眼下に農鳥小屋。間ノ岳と右に北岳
途中で岩場を越えて行きます。程なくして農鳥岳に到着です。先行者の健脚レディーと岡山からお越しのお兄さんがいました。
 
 山梨百名山の山頂標識です。 東京からお越しの健脚レディーは農鳥岳で山梨百名山99座目だそうです。岡山からお越しのお兄さんは明日は塩見岳の予定と言ってました。みんな凄い元気! 富士山の雲が取れて幻想的に見えて来ました。
 
 標高は3,026mで、西農鳥岳の3,051mより、25m低い頂きです。農鳥岳より望む間ノ岳と北岳は、凄い貫禄そのものです。
 
      千枚岳-悪沢岳-赤石岳-荒川前岳、右に塩見岳                北岳のアップ
 
健脚レディーは広河内岳へ行ってから奈良田に下がるそうです。 岡山の単独兄さんは農鳥山荘方面へ戻り、熊ノ平小屋へ向かうそうです。
 
  ハクサンイチゲの群生       アオノツガザクラ          お花畑         ミヤマキンポウゲの群生
 
   綺麗なチングルマの群生             イワギキョウ               アズマシャクナゲ
富士山がひと際、大きく見えて来ました。 大門沢下降点に到着です!黄色く目立つタワー型の道標が目を引きます。プレートに記されていた文章を読んでみると・・・。
『25歳の若者が、昭和43年1月4日吹雪のため下降点を確認し得ず、比の地にビバークしこれより下方縦走路にて力つき永眠す』

 
遺族&銚子市の山岳会が、大門沢下降点付近で二度と同じような遭難者が出ないように、この道標を作ったそうです。鐘を鳴らし、しばし黙祷です。大門沢下降点は目印が無ければ分かりづらいかも!そして高低差2,010mの急降下を開始します。大門沢下降は凄い傾斜のザレ下がりもあるので、注意を払います。
 
      森林の緑!空の青!   まだ標高2,650m地点!難易度の高い下山コースです。      丸太梯子
 
    キバナノコマノツメ      シオノオトギリ          ニッコウキスゲ          クルマユリ
ザレ場で沢を見上げ風に当たります。テントを担いだソロ男性が急ザレを登って来ました。農鳥小屋のテン場泊だそうです。下りでも汗だくだくの熱中下山ですので、過酷な登りになると思いますが・・・。危なげな木道で数回河原を渡り、大門沢小屋にようやく到着です。
 
大好きなスーパードライでのどを潤します(スッキリして旨!)。毎度のカレーヌードルとデザートを美味しく頂きます。斜めった丸太橋は意外と難易度が高く面白かった!
 
今度は渡渉! 不安定な吊り橋はひとりずつ渡ります。高所恐怖症の方は無理かも?護岸工事中の為、迂回路を通ってから二度目のしっかり頑丈な吊り橋(もりやまばし) を渡ります。奈良田ゲートに到着です。数分で奈良田行きバスが来ますが・・・。もちろん車道を歩いて帰ります。
ヤマユリと奈良田橋、橋の向こうには仮設テントが張られたバス停と大駐車場が見えて来ました。 明日は土曜日ですので、15時時点、7割程駐車場は埋っています。 天然かけ流しの湯が自慢の奈良田温泉「女帝の湯」へと向かいます。 お湯は非常にツルツルする美人の湯。源泉かけ流しでほのかな硫黄臭がほど良く、もちろん飲泉することもできる、すばらしい良質温泉です。
おまけ

当初はテントを担いでと思いましたが、準備時間が無く断念!
奈良田のみからの乗り入れですので、
山小屋は混雑していないと勝手に予想していましたが、流石、人気の北岳です。
平日でも北岳山荘はほぼ定員の賑わい振りでした。

毎度の如くザックに余分な食料等を詰め込み過ぎて、重いザックでの行程でした。
水分=ミネラル(ハイドレーションタンク含む)計4.5リットル
アクエリアス500ml×2本 ゼリー×3個 黒霧島500ml(ペットに詰め替え)
山小屋等での水の補給は不要でしたが、前半は重かった!
※缶ビールは4本買いましたけど〜!

前回、北岳肩の小屋のお花畑でキタダケソウを見ているので、
今年も!と思い、右俣より直接向かいます。
まだ見ごろのキタダケソウが、予想通り華やかに咲いていました。
※他のキタダケソウは終わってました。

日本三大急登第6位(2012年8月号ヤマケイ掲載)の大門沢下降点〜奈良田まで、
標高差2,000mを越える激下りでは、水分重量が無くなり助かりました。
それにしても勇ましい急下がりでしたので、登りでは過酷だと思います。
しかしながら標高を下げるに連れ、緩やかになりましたので何よりです。

日本第二位の標高を誇る北岳と、第四位の間ノ岳との標高3,000mを越える天空の稜線、
更には第十五位の農鳥岳へ続く稜線歩きは、ダイナミックで素晴らしい眺望でした。

【日本の山標高順ベスト10】
1.富士山 2.北岳 3.奥穂高岳 4.間ノ岳 5.槍ヶ岳 6.悪沢岳 7.赤石岳 8.涸沢岳 9.北穂高岳 10.大喰岳
今回の間ノ岳で、標高最高峰ベスト10の訪問を達成した事を後で気付きました。

天候 1日目:曇りのとガス  2日目晴れ
出会った人 1日目:未知数(150人位?) 2日目:50人位
全く当てにならない疲労度:
★★★☆☆

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