谷川連峰馬蹄形縦走 (日帰り) 2013  10  18

谷川連峰馬蹄形縦走
@白毛門山:標高1,720m A笠ヶ岳:標高1,852.1m B朝日岳:標高1,945.3m
C七ッ小屋山:標高1,674.7m D武能岳:標高1,759.6m E茂倉岳:標高1,977.9m 
F一ノ倉岳:標高1,974.2m Gオキノ耳:標高1,977m Hトマノ耳:標高1,963.2m

標高差約1,315m  累計標高差約2,779m  歩行距離約26km  yahoo地図 コースmap

行程:土合橋駐車場(3:52)⇒白毛門(6:04〜6:13)⇒笠ケ岳(6:56)⇒朝日岳(7:58〜8:12)⇒清水峠(9:22〜9:30)⇒
七ッ小屋山(10:13)⇒蓬峠(10:48〜11:08)⇒武能岳(11:43)⇒茂倉岳(13:05〜:15:08)⇒一ノ倉岳(13:28)⇒
オキの耳(14:13〜14:20)⇒トマの耳(14:33)⇒肩ノ小屋(14:38)⇒西黒尾根登山口(16:31)⇒土合橋駐車場(16:50)

※積雪走行は滑り止めを持ってなかったので歩きにくかったです。
(歩行時間10時間57分:全所要時間12時間58分) am3:52〜pm16:50 

歩行時間は単行動なので調子や気分によって違いますので参考にはなりません

谷川岳の標高は2,000mにも満たないが、急峻な岩壁と複雑な地形に加えて、中央分水嶺のために天候の変化も激しい。気象の厳しさから標高1,500m付近が森林限界となるために、比較的低い標高でも高山植物が観察できます。ロープウェイを使って、一般コースの谷川岳(トマの耳・オキの耳)までの天神尾根コースは、首都圏から近いこともあって多くの登山者が訪れています。健脚向けの谷川岳馬蹄形縦走コースは、関東周辺方々の憧れの健脚コースで、日本百名山の谷川岳を含め、群馬百名山の名峰6峰が含まれる贅沢な9峰充実縦走コースです。

今回で三年連続の「谷川連峰馬蹄形縦走コース」、日帰り歩きになります。2012年は右回りで、2011年は左回りでした。今回は以前より予定していた左回りで、再度挑みます。予報では晴れのち曇りですが・・・。しかしながら出発時点から烏帽子岳まで、ガスガス状態でした。先行者二名が笠ヶ岳避難小屋先より、積雪のため、アイゼンが無いので馬蹄形を諦めて、戻って来ました。私もアイゼン無しですが、気合いを入れて朝日岳までの目標に変えて挑みます。嬉しい事に朝日岳手前より天候が回復して、辺り一帯、雪景色になっていました。
 
 デジブックで編集しました。(注!再生するとBGMが流れます)
みなかみ「湯檜曽公園」駐車場にて角ハイを頂き、4時間ほど仮眠です。3時に起きて土合口駐車場に移動です。ヘッテンを点けて3時50分、駐車場をスタートです。367日ぶりにお目にかかる、谷川連峰馬蹄形縦概念図を目に焼き付け、橋を渡り、真っ暗闇の山道に入って行きます。少しすると急勾配の登山道が始まります。早くも上からヘッテンの明かりが下がって来ます?私が「もう下山ですか?」と聞くと「白毛門までですが、明るくなるまで車で待機する事にしたんですよ!」と言っていました。最初から急登の連続で、木の根っ子の梯子みたいな道をひたすら登って行きます。白毛門までは一挙に標高を1,000メートル上げます。“ヒノキのウロ”を過ぎると、徐々に岩場が現れます。 松ノ木沢の頭まで登り、薄暗い谷川方面を眺めると、早くもガスが掛っています。やがてヘッテンを外します。
周辺は紅葉していますが、日が当らない為か、全く映えません。ジジ&ババ岩を横目に登って行きます。ちなみに右の大きい方がババ岩で左がジジ岩だそうです。鎖の下がった大岩を越えて少しすると白毛門です。個人的に根っ子や岩が張り出した急な白毛門の登りは、足場がしっかりしているので結構好きな急登です。(ザレて無いので!)
6:04分、ガスガスの白毛門山頂に到着です。谷川方面ももちろんガスガスで見えません。バナナとゼリーを頂き、テンションを下げたまま笠ヶ岳へと向かいます。山頂手前より、男性2人が早くも下がって来ます。笠ヶ岳先は積雪で濃霧だそうです。アイゼンが無いので避難小屋先より、大事を取って馬蹄形を諦めて帰って来たそうです。それを聞いて尚更、テンションが下がる私でした。
全くの視界不良の笠ヶ岳に6:54分、到着です。先を歩いていた若い男性2人は、初めから笠ヶ岳の予定だったそうです。私が「馬蹄形の予定でしたが、本日の悪天候ではアイゼンを持ってないと無理みたいなので、朝日岳まで行ける所まで行って来ますね」と言ったら「気を付けてくださいね」と心配そうな表情でした。やはり山頂直下の小さなカマボコ型の笠ヶ岳避難小屋を過ぎるとガスにまかれ、積雪が多くなって来ました。
視界不良の為、どこが小烏帽子か大烏帽子なのか分からない状態で進行して行きます。途中2回ほどスリップして転びました。朝日岳へと標高を上げて行くと、柔らかい積雪が徐々に固くなって来ました。厚手の手袋とジャンバーを着重ねします。
スリップしない様、注意を払って歩きます。眺望は無いので、ミニ樹氷状態の景色を眺めます。予定では紅葉観賞だったはずが・・・、まさかの初雪歩きですので驚きです。
突然、ガスが上がって行き、周辺は一気に明るくなり、ようやく私が歩いている場所が把握出来ました。もう朝日岳手前まで来ていました。素晴らしい景色が開けますので、時折立ち止り、周辺の景色をしばらく眺めます。
7:58分、雪化粧の朝日岳に到着です。山頂からは素晴らしい景色が広がります。雲海から頭を出した谷川岳〜武能岳、仙ノ倉岳〜平標山と苗場山、さらには火打山と妙高山も見渡せます。三角点とお地蔵様が祀られています。
朝日岳山頂標識には霜が吹き付いています。苗場山の左には北アの白馬岳です。
振り返って烏帽子・笠ケ岳、後方には雲の上に谷川岳〜一ノ倉岳〜茂倉岳〜の馬蹄形最終峰が雄大に見えます。離れた場所には祠が祀られています。笠ヶ岳通過時では、朝日岳で引き返す予定でした。しかしながら、素晴らしい景色が広がり天候も回復しましたので、もちろん先へ進む事にします。
北側湿原からジャンクションピークへの素晴らしい眺めです。誰も歩いていない新雪の上を、ザクッ!ザクッ!と鳴らしながらトレースを付けて歩いていると、心地良い満足感に浸れました。
良く見ると積雪の上に動物らしき、先行者の足跡があります。折角ですので、宝川温泉への分岐を下がったすぐ右側に水場がありますので、水を飲んでみました。水量豊富で冷たくて美味しかったです。
湿原付近の積雪は冷たく締っていますので、歩きやすい雪質です。ジャンクションピーク手前より振り返って望む朝日岳は、なだらかに見えます。
ガチガチに凍り付いたジャンクションピークの標識です。ちなみに巻機山・・・『難路・道ナシ』と書かれています。眼下には雲の上から、大源太山の頭がチョコンと見えます。
振り返ってジャンクションピークの「ミニ樹氷」です。物好きな私は時折立ち止り、葉に凍りついたミニ樹氷を触ってみます。
雲の中へと清水峠へ向け、標高を下げて行きます。清水峠までは森林地帯で、雪解け後の山道は落ち葉に埋もれ、湿っていて歩き辛くなっていました。周辺は少し紅葉が残っていました。
どんどん下りていくと平地に池塘があります。今回はこのアングルより、一ノ倉岳はガスって見えません。しばらくするとちょっと形の良い送電鉄塔が見えてきました。
紅葉時の清水峠の景色は昨年程ではありませんが、健在でした。白崩避難小屋と、頑丈そうな送電線監視所のJR小屋が近くに見えて来ます。朝日岳からカーブを描き、七ツ小屋山まで至る稜線の鞍部が清水峠です。清水峠の街道が建設されたのは明治18年9月。急峻な地形に加えて積雪も多く、崩落などにより開通後わずかな期間で廃道となってしまった街道です。現在は登山道として利用されているだけですが、昔は国道と呼ばれていました。

白崩避難小屋の裏側には鳥居があり、立派な祠が祭られています。バナナとゼリーを補給してひと息です。送電線監視所のJR小屋を横目に通り過ぎます。

鞍部の清水峠分岐より、蓬峠を目指して抉れた急な山道を登りこみます。振り返って清水峠、後方には白く染まった巻機山が見えます。
やがて尖がり頭の大源太山が近くに見えて来ます。稜線より飯士山と湯沢町を眼下に望みます。大源太山との分岐を通り過ぎて、馬蹄形縦走コースの中間地点にあたる、4度目になる七ッ小屋山に10:13分、到着です。

進行方向には武能岳〜茂倉岳〜一ノ倉岳〜谷川岳に続く美しい稜線が続きます。辺り一帯、静寂した空間と壮大な景観を眺めながら、ひと息です。しばしのハイキングモードで蓬峠へ向かいます。
蓬峠に10:48分、到着です。土樽との分岐になっている蓬峠と、営業を終えた避難小屋兼、蓬ヒュッテです。水場も下がった場所にあるみたいですが、私は行った事はありません。今回は必殺アイテム「軽量化のジェットボイル」がありますので、カレーヌードルを美味しく頂きます。セブンのレジ前にあった塩大福をなんとな〜く買ってみましたが、とっても美味かったです。※本日は蓬ヒュッテ避難小屋とテン場は賑やかになるみたいです。近年、馬蹄形縦走コースは大人気です。
谷川岳にまとわり付いていた雲は抜け、一ノ倉岳は白く染まっています。振り返って蓬峠です。蓬峠からは左回り最大の難所になり、武能岳〜茂倉岳〜一ノ倉沢岳〜谷川岳までアップダウンを繰り返しながら標高を上げて行きます。

 
 早朝に歩いた白毛門〜笠ヶ岳〜烏帽子岳〜朝日岳方面の大きな山並みです。
土合方面と土樽方面、谷川方面の武能岳・茂倉岳方面への分岐です。最終のエスケープ道としても使われています。振り返って大源太山と白く染まった巻機山。
 
武能岳へと続く単調なクマ笹の稜線を、ただ黙々と登って行きます。振り返って蓬峠〜七ッ小屋山方面。
万太郎山〜エビス大黒の頭、仙ノ倉山、平標山の景色です。11:43分、武能岳に到着です。山頂には単独男性がカップラーメンを食べていました。笠ヶ岳以来、久しぶりに人間様とお会いしました。土樽より、茂倉岳の周回だそうです。「何処から来たんですか?と聞かれ」、「白毛門より日帰り馬蹄形です」と答えると「もう射程距離に入ってますね!凄いですね」と笑って言ってました。
武能岳より一旦、標高を下げてから登りこみます。茂倉岳へ続く、秋から冬に変わるダイナミックな稜線は迫力があります。思い起こせば2年前、持ち水が少なくなり、水分欠乏状態で、難儀な思いをした区間です。今回はまだ2リットルも残っていますので安心走行です。
3人のおじさんがランダムに下がって来ます。最初のおじさんは「蓬峠、行けたら清水峠!」と言っていたので、多分馬蹄形だと思います。次の方は「前と一緒!」最後の方は「みんなと一緒!」と、皆さん随分離れて歩いていました。何とな〜く理解に苦しむ言葉でした。

13:05分、今回で6回目になる茂倉岳に到着です。みかんを頂きひと息です。一旦土樽方面に進み、茂倉岳避難小屋を眼下に覗き込んでから、一ノ倉岳へ向かいます。単独男性がでっかいザックを背負って、前からやって来ます。蓬峠のテン場で一泊だそうです。
続いてパワフルでカッコ良い、ソロレディーがやって来ます。立ち止り少々会話をしました。東京からお越しのルックスの良い綺麗なレディーでした。今日は蓬峠でテン泊だそうです。(写真掲載許可は頂いています)

歩いて来た武能岳〜七ッ小屋山方面へ続く稜線が壮大です。本日は秋から冬の景色をぐるりと拝め、充実感と疲労感を味わいます。一ノ倉岳までは緩い残雪歩きになります。
途中、男女混合4人の年配ハイカーにすれ違います。やはり馬蹄形で、清水峠の白崩避難小屋まで行くそうです。何れの方も天神尾根経由で来たそうです。13:28分、かまぼこ型の避難小屋を横目に一ノ倉岳を通過です。
 
 一ノ倉沢と谷川岳に続くノゾキの絶壁沿いの縦走道がお見事です。
毎度の如く、ノゾキを覗き込んでみます。紅葉時の繁忙期ですので、ここまで来れば多くのハイカーがいますので活気を感じます。
山頂をアップで望むと、遅い時間ですが多くの方々の姿が見えます。奥の院を通り過ぎ、谷川岳山頂(オキの耳)に14:13分、到着です。まだ賑やかですので、少し下がった隅っこに座り、ステックバーを頂きひと息です。
14:33分、トマの耳では写真撮影を頼まれ、私なりに良いアングルで撮ってみました。少し下がって、分かりづらい場所に設置してある山座同定盤に似た谷川周辺地図盤を見学してから、肩ノ小屋経由で西黒尾根へ下がって行きます。
殆どの方は天神尾根経由ですので、西黒尾根は貸切状態です。調子良く下がって行くと、左脚の膝の裏側が痛くなって来ました。先日、穂高山荘から白出沢下山道で痛めた場所なので心配です。速やかにテーピングとサポーターを付け、鎮痛剤を飲んで尾根を下がって行きます。先行者に近づいて来ました。皆さん分岐で迷った挙句、少し遠回りの厳剛新道へと下がって行きました。
私はまっすぐ西黒尾根を下がって行きます。樹林帯に入り左脚を庇いながら下がって行きます。やがて「ゆうやけシンボルスチールタワー?」が、見えて来ましたので、林道に着陸体制です。
16:31分、西黒尾根登山口に到着です。明るい内に帰ってきましたので、予定通りです。平坦地では左膝の裏側は痛くならないのでチャッチャカ、土合Pへと向かいます。RWはまだ動いています。
駐車場にはまだ6台止めてありました。帰路は馴染みの「鈴森の湯」に向かい、ゆっくり疲れを癒し温まります。※露天風呂は豪華貸切でした。
おまけ

 3年連続の日帰り谷川連峰馬蹄形歩きを、今回も雄大な景色を眺め、楽しむ事が出来ました。
 昨年の紅葉時の谷川は今日と2日違いでしたが、今年の紅葉はすでに見頃を過ぎていました。

 スタートより天候に恵まれず、笠ヶ岳〜朝日岳では予想外の初雪歩きとなりました。
 悪天候の為、笠ヶ岳避難小屋付近より馬蹄形を断念して戻って来る二人組と話をして、「正直、今日は無理!」
 と思いましたが、初めて歩く場所では無いので、取りあえず『朝日岳』まで!の選択が良かったと思います。

 朝日岳での白銀の景色を豪華貸切で拝め、新雪にトレースを付けながら歩けたので感動もひとしおです。
 以降は残雪も無くなり、天候も回復気味でしたので、嬉しい限りでした。
 初めて挑戦した時と同じ左回りでしたが、今回は余裕をもって要所を楽しく歩けたと思います。

 天神尾根経由での1泊2日の右回りの馬蹄形の方が多かったので驚きです。
 多くの方に逆回りですか?と言われました。恐らく日帰りでは左回りが多く、
 1泊コースでは天神尾根経由の右回りが多いようです。
 近年、谷川馬蹄形縦走コースを歩く方が多くなっているので、改めて驚きです。
 ちなみに後続者がいない限り、当日の日帰り歩きは私だけでした。

 今回の食料はバナナ×2、ゼリー×4、カレーヌードル×1、みかん×2 スティックバー×2 塩大福×1
 お持ち帰りが、おにぎりと菓子パンでした。水分は3.5リットルで、1リットルは持ち帰りです。
 先日北アルプス山行きで使ったザックに、水と食料を入れ替えただけなので、ザックが重かったです。

 先日、奥穂高山荘より白出沢のガレ場で痛めた左足膝裏の筋が、
 悲しい事に西黒尾根の下山時に再発してしまいました。
 今現在、階段の下りで痛みを感じる次第ですので、しばらくおとなしくしてから、
 ハイキングモードに切り替えて治したいと思います。

天候
 ガスのち晴れのち曇り

出会った人
 笠ヶ岳まで4人 笠ヶ岳〜武能岳まで貸切 武能岳〜奥ノ院まで13人 谷川岳周辺多数

全く当てにならない疲労度:★★★★☆
 やはり日帰り馬蹄形コースは右、左回りコース、どちらを選んでも重量級歩きになります。

 しかしながら、先日の槍ヶ岳〜大キレット〜北穂高岳日帰り縦走と比べれるとしたら、楽な展開でした。
  

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