裏妙義山縦走 丁須の頭  2013 11 12


丁須の頭:標高1,057m   烏帽子岩:標高1,117m    標高差約627m  歩行距離約7.5㎞

国民宿舎・裏妙義P(9:11)⇒丁須の頭登山口(9:16)⇒最初の鎖場(9:40)⇒丁須の頭(10:56~11:32)⇒赤岩(12:10)⇒
トラバース
桟道(12:25)⇒風穴尾根ノ頭(13:05~13:20)⇒三方境(13:33)⇒三方境登山口(14:33)⇒国民宿舎P(14:40)
 (歩行時:4時間39分 全所要時間5間時間30分)  am9:11~pm14:40  yahoo地図  map
観光地化された妙義神社や中ノ嶽神社が基点の表妙義山は、登山者や観光客で人気の妙義山の代名詞だ。裏妙義は「表」に比べるとひっそりした雰囲気で、地味に感じられる。しかしながら奇岩群が点在する山容は、「表」に引けを取らない。金槌(かなづち)みたいな危なげな奇岩「丁須の頭」は、裏妙義のシンボル的な存在で親しまれている。近年、登山者は著しく増えて、「裏」も賑やかな山域になり、やはり「表と裏」を登る事で、本当の妙義山に登ったと言えるであろう。
今年こそはと毎年思っていた裏妙義に、今回初めて訪問する事になりました。山仲間、「ひらさん」の裏妙義・丁須の頭&鎖ワールドレポに感化され、紅葉観賞歩きに出かけます。国民宿舎からの丁須の頭周回縦走コースを、同行者を引き連れ歩きます。※写真はおばけ金槌岩「丁須の頭」と、赤岩岩壁に取り付けられた、トラバース桟道の風景です。※マウスを合わせると変わります。
   
 デジブックで編集しました。(注!再生するとBGMが流れます)

9時少し過ぎに国民宿舎に到着です。フロントの方に声を掛けてから、指示に従い駐車(無料)します。駐車場の段下に男女別の水洗WCがあります。国民宿舎の方に「女性の方は館内のWCを使っても良いですよ」と言われました。他に2組4名がスタンバイ状態で、団子状態のスタートとなりました。

コンクリート道をテクテク歩いて行きます。程なくして「丁須の頭」の登山口を右に入ります。三方境登山口はコンクリート道を道なりに進むと左にあります。うっそうとした杉林と小さな沢を何度か渡渉し、徐々に高度を上げて行きます。
次第に広葉樹となり、陽が差し込みます。周囲の奇岩群も時折見渡せます。巷で噂の穴あき岩です。右の写真はアップです。大穴の空いた奇岩は軍艦岩に属しているのでしょうか?
籠沢コースは大きな岩がゴロゴロしています。何やら野生動物と思われる、太めの骨が山道に露出していました。大岩に取り付けられた鎖を通過して行くと、オールド山ガール3人衆が岩場周辺の紅葉を見上げています。
木戸付近より時折岩場を見上げると、次々と岩壁の姿は変って行きます。上空はやはり陽を浴びると鮮やかな色合いで華やかです。

前半、籠沢コースの岩場&鎖場ゾーンに突入です。Vの字岩場では足が挟まり、難儀しているオールド山ガール3人衆です。仕上げは垂直に近いクサリ場です。
やがて明るい沢筋を歩くようになり、紅葉ポイントに入って行きます。緊急時には大石の下の隙間に避難出来そうな、大石が目を引きます。木戸周辺を過ぎた辺りは落ち葉が多く、少しだけ不明瞭なコースになりました。

しばし立ち止り、赤や黄色に染まった艶やかな紅葉を楽しみます。

木戸を過ぎてからは斜度もきつくなり、一気に標高を上げます。籠沢コースはルンゼ状の鎖もあらわれ、最後のいちばん長い鎖を登るとようやく稜線です。鎖は補助的に使う程度です。横川方面からのルートに合流すると急に視界が開け、榛名山~表妙義が見渡せます。


木々の枝の向こうには岩壁が少しずつ迫って来ます。鎖を少し登ったあと、 そのまま岩壁の鎖のトラバースです。取り付けられた鎖は少し弛んでいるので、頼り過ぎると、少し不安定になります。下を覗くとトラバースしないで岩壁下部を巻いて、荒れた急坂の鎖場を登れるみたいです。
やがて丁須岩が頭上に見え、丁須岩は三段階になっています。長い鎖を登った場所の右が「テラス」で、一段上がった「丁須の肩」、最上部分の「丁須の頭」(てっぺん)です。先行者の健脚二人組と、丁須の肩で一緒になります。とちぎの姉さんは、てっぺんに登る気満々の様子でした。
肩からの眺めは素晴らしく、浅間山~鼻曲山~榛名山~赤城山方面、近くに白雲山~金洞山を望みます。肩より、てっぺんに繋がる鎖を間近で眺めると、オーバーハングして危なげに取り付いています。一旦テラスに下がり、ひと息つきます。

テラスより鎖場を経由しないで直接肩まで登って、高度感に慣れてから一気に登る作戦にしました。肩より眼下にテラスです。ここまでは三点支持で普通に登れます。短いですが狭い岩場を渡り、丁須の頭の基部より鎖を掴みます。オーバーハングの鎖直下は、山道まで十数メートル程で、その下は更に100メートル近い断崖絶壁です。もし失敗すれば谷底まで滑落しそうなスリリングな場所で、恐らく重症以上です。
鎖を掴んで体を引き上げると、一瞬体が宙に浮いてぶら下がる感じです。すぐに岩場に足を確保して、鎖だけに頼らずグリップの良いコブを片手で掴んで、三点支持で登って行きます。てっぺんに立つと遮る物はなく、360度の素晴らしいスーパービューです。しかしながら頗る高度感があるので、全く落ち着かないてっぺんでした。右の写真は眼下に肩、テラスです。
しばらくてっぺんより、写真を撮ってから肩まで下がります。やはり登りより下りの方がイヤな感じがしますが、下がる以外、手立ては全くありません。登って来た時の記憶を整理して、片手で鎖を握り、もう一方の手でコブをつかみながら、三点支持で慎重に下がって行きます。最後のオーバハング状では一瞬宙ぶらりんになりますが、すぐコブに足を確保出来たので、無事肩に着地出来ました。
 
続いて、「とちぎのおてんば姉さん」がてっぺんへアタックです。鎖&岩場が得意だそうで、表妙義も縦走したりしているスーパー姉さんです。
続々と丁須岩に後続者が到着します。丁須岩より縦走コースは、赤岩~烏帽子岩の岩壁伝いに歩きます。赤岩と烏帽子岩は、共にピークを巻いての稜線コースです。
隣の頂きより望む、おばけ金槌の「丁須の頭」です。まだ沢山の人たちで賑やかでした。この場所で昼食と思いきや、同行者に「今にも落ちそうで、落ち着かない所!」と言われ、却下されました。
 
表妙義や周辺の景色を楽しみながらの稜線歩きになります。この場所から「丁須岩」の全容が見え、テラスの後方は断崖絶壁になっていて、危なげに見えます。
浅間山は雪化粧が似合う季節になって来ました。浅間山左手前には離山、軽井沢は正面付近でしょうね。右には小浅間山も見えます。赤岩と烏帽子岩が近くに見えて来ました。
 
本コース難所のチムニー(狭い岩溝)の下りです。ほぼ垂直の20mほどの鎖場下りです。足場となるコブが多くあるので、鎖だけに頼らず慎重に下がりました。チムニーを過ぎると、小刻みなアップダウンの稜線歩きとなります。

紅葉を楽しみながらの稜線歩きです。赤岩ピークを巻いて進んで行くと、トラバース気味に付けられた鎖が目立ってきました。昼食を食べる場所を探しながら歩いて来ましたが、良い場所は見当たらないまま、後半戦の鎖場オンパレード地帯に突入です。
 
徐々に雲が掛って来て、先ほどまで晴れ!でしたが、時々晴れ!状態になり、寒くなって来ました。愈々、裏妙義縦走名物!赤岩の岩壁トラバース桟道帯に突入です。
 
赤岩基部付近からは、岩壁をトラバースする場所が連続します。振り返って岩壁に取り付けられたトラバース桟道です。最後の足場は、途中から崩壊した支柱しか残っていません。実際は崩壊した支柱の上を歩くわけでは無いので、見掛けより簡単に通過出来ます。私的にこのアングルから見た桟道が好きです。
アップダウンをしながら稜線を進んで行きます。烏帽子岩の南のコルを通過して行きます。振り返って烏帽子岩、この岩壁を登る人がいるみたいですが、何処から登るのでしょうか?
浅間山方面の視界が開けると冷たい風が入り込み、とたんに寒くなってきます。可愛い奇岩コンビが頭上に見えます。落葉の量は半端ではありません。適当に歩いて行くと、落とし穴状態になっている個所があるので注意が必要です。
落葉した樹林の登山道を進んで行くと、頂とは思えない小ピークの「風穴尾根ノ頭」に到着です。おてんば姉さん達が昼食をしていますので、私達も一緒におにぎり弁当で昼食です。寒い日にはカレーヌードルは格別です。腰を降ろして稜線を眺めると、烏帽子岩~赤岩、丁須の頭が木々の隙間から見えます。丁須の頭のてっぺんにはソロ男性がハッキリ見えます。谷川方面には雪雲が掛っています。黒檜山(赤城山)も真っ白に染まっていますので驚きです。
 
振り返って「烏帽子岩」(左)と「赤岩」(右)です。程なくして、並木沢登山口と谷急山、帰路の国民宿舎との分岐になっている「三方境」に到着です。三方境から国民宿舎までは、樹林帯の中のひたすら歩きになります。
 
落葉を踏み締める音を鳴らしながら下がって行きます。杉の木が荒々しく抉られています。恐らく「怪力、熊の爪」の攻撃を受けたのでしょうね?時折差し込む陽に紅葉は、艶やかな色彩を放っています。
 
森の中から見る紅葉は影絵の様です。巡視道は山腹を巻いて下がって行く感じです。

本日、初のお花にお目にかかります。光を求めて茎を伸ばしているリンドウは健気ですね。岩壁がちらほら見え出すと、登山口が近くになって来ます。やがてコンクリート道を右に下りて行きます。途中、「丁須の頭」の登山口を左手に見て通り過ぎます。
 
振り返って星穴岳の穴が見えます。14:40分、出発地点の国民宿舎に帰着です。Pで寛いでいると、私達より大分前に下山をしたはずのおてんば姉さん達が帰ってきました。どのコースで下山したかは定かではありませんが、私達の方が早かったので、不思議がっていました。
おまけ

 表妙義は毎年のように訪問していますが、裏妙義は今回初めての山域になりました。
 毎年のように予定はしますが、 何故か実行しないまま持ち越しとなっていました。
 山仲間の「ひらさんの」裏妙義山・丁須の頭&クサリワールドのレポを拝見して、
 思い立ったように向かいます。
 寒波の往来で、上越国境の山は雪が降っていました。
 冬モードの天候なので空気はスッキリしています。
 気温が低くても天候が良く、陽だまり歩きになったので幸いです。

 裏妙義縦走コースは初心者や家族連れの姿はなく、岩場登能力を要求させられる上級コースです。
 長さと難易度は別として、他を圧倒とした鎖の本数は半端ではありません。
 難易度が高い感じがしたのは「丁須の頭」は別として、チムニーの20メートルのほぼ垂直の下りです。
 足の掛ける個所がしっかりあるので腕力だけでは無く、三点支持を守れば大丈夫です.

 妙義山は岩が紅葉を引き立たせてくれる秋が一番のお勧めです。
 スリルや感動、時には恐怖もあり、飽きさせない素晴らしい縦走コースでした。

 昨年の11月9日の紅葉の表妙義山縦走コースに続き、紅葉の裏妙義縦走コースを今年は歩けたので
 ようやく「妙義山に登った!」と言う実感が湧いて来ました。
 
天候 :晴れ時々曇り
出会った人=12人 
全く当てにならない疲労度:★★☆☆☆



●トップページへ   ●前回へ   ●次回へ    ●山歩き記録へ